音楽の楽しみ。オペラガラ 東京・春・音楽祭

先日(と、言っても10日も経ってしまったのだけれど)、

東京・春・音楽祭のフィナーレでもあるスペシャル・ガラ・コンサートへ。

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ガラって何?と聞かれたら、ちょっと言いよどむけれども「特別イベント」と

言っていいんじゃないかと思う。

バレエのガラと言われたら、

バレエのトップダンサーが人気の演目の場面を踊ったりする。

 

ファン感謝イベントと言ったら・・・ちょっと砕けすぎかしら?

今回伺ったのはオペラのガラ。

 

つやつやと波打つ金髪を一つにまとめ、銀に光るフラットシューズで

指揮台に上がるスペランツァ・スカプッチさん。

楽し気な笑みをたたえる小柄な美女が、

日本各地のオーケストラから選ばれたオケメンバーに指揮棒を振るう。

 

今回は、いくつかセレクトされたオペラの演目から、オケのみの楽曲演奏と

人気の歌を歌手が歌うのを楽しめるというもの。

 

ソプラノのクリスティノ・バサローユさんは、とても整った美人さんだけれど、

随所に可愛らしさが見える方。

舞台袖から登場する際に着ていた溜息のでるほど上質で素敵なシルクのドレスは、

彼女の想定よりもほんの少しだけ長かったようで、

2-3歩歩んだ際に内側から踏んでしまっていた。

ロングスカートでそんな経験したことある方もいると思う。

 

おそらくオーダーメードのドレス。

引きずるほどに長いスカートの丈は、ヒールの高さがほんの少し変わるだけでも、

裾まわりは大きく変わる。

 

昔のヨーロッパの貴族のように大きく膨らんだドレスは、

いくら舞台出来ることが多いオペラの歌手だからって、

扱いの大変さは間違いないところだと思う。

 

まして舞台、内心大焦りしても仕方ないところ。

両手でスカートを持って歩くのが基本だけれど、上げすぎては恰好悪い。

 こんなとき、観客から見えている姿がわからず、

どこまで持ち上げていいか舞台に出てからは分りづらいだろうに、

彼女は少しよぎった焦りを「そんなこと感じてないわ」とばかりに、

グイッと30cm近くもドレスを持ち上げる。

その表情は、気の強さというより舞台に立つ誇りを感じさせるようで、

外見のただのかわいさ、綺麗さ以上に胸がときめく。

 

 曲毎に表情を変えていたけれど、

2年後、3年後の彼女もとっても素敵だろうとワクワクする。
既に各地で活躍中らしい彼女だけれど、

私のような門外漢さえ、まだまだのびシロが沢山あるのだろうなと思ってしまう。


アドリアンさんとテノールさんの愛の妙薬

お酒(ワインを酒に言い換えて)を惚れ薬ですって騙すバスのアドリアンさんと

騙されるチャラりと軽いテノールのイヴァン産の掛け合いは場内大爆笑。

(レンタルで「愛の妙薬」借りてこなきゃと決心させる素敵さでした。)

アドリアンさん、日本でまた公演やられないかしら。。。

 


オケは、バイオリンがとても多い編成で、

個人的にはプッチーニマノン・レスコーの間奏曲が、

指揮者を中心に音が舞台上でとぐろを巻いているようで素晴らしかった(≧▽≦)です。

 

それにしても、

みなさんオケを聴くときってどう楽しんでいるんでしょうか?

私は音楽の素養がさほど・・・・なのですが、

聴きに行くたびどの人の音が好きかって、

演奏者のリストと示し合わせて捜すのが好きです。

 

友人にきいたら、聞きながら曲の雰囲気に合わせて俳句を作るのが好き!

なんて方も。

 

私の楽しみ方は、音楽を楽しむものではあるけれど、

ある意味「音色」にシフトしているので、正道な聞き方かどうかは不明です。

 

聞きながら、「あ、この音好き」

「誰だろう」「多分、この人」と、探していくわけなのですが、

ちゃんと舞台の上の方と合っているのだろうか?

と、内心びくびくしていたりもします。

 

「音を捜すことができる」のが、

オケとして良いのか悪いのかは曲のパート次第なのだろうけれど、

弦楽は座っていた位置も一因ですが、どの方がどの音か今回不明。

つまりとっても良いオケ(^^♪と素人だって思います。

 

で、聴きながら今回ときめいたのは(良し悪しではなく、好き基準)以下の方々。

思わず調べてしまいました。
ちなみに、前にもイイ!とチェックした方がいたのは、

自己満足なサプライズ。

音楽ってわかりません。
でもでも、音楽って楽しいですよね!本当に!


以下、オケで気になったみなさま。

(多分、おそらくあの音はこの方だと思った方のみ)

フルート、ピッコロ
渡辺泰さん 新日本フィル

室内楽シリーズXIII #107 「何気ない、その一言が…」produced by 渡辺 泰(新日本フィル フルート&ピッコロ奏者) | 新日本フィルハーモニー交響楽団 New Japan Philharmonic

澄んだピッコロの音が届くたびにソワソワ。

トーンとまっすぐなのに、柔らかな気持ちよさに、

音がするたび捜してしまいました。


ティンパニ
窪田健志さん 名古屋フィル

http://take-percussion.cocolog-nifty.com/…/cat61…/index.html

以前、別の何かでもお名前チェックしていた窪田さん。

私、門外漢です。そんなに頻繁に聞きに行くわけでもありません。

正直、ティンパニに目が行くことってそこまで多くないのですが、

音の強さと、曲の中での音の長さ、止まり方って言うんでしょうか?

素敵だなあと思っていました。


トロンボーン 
呉信一さん 

www.nikkei.com

正直、トロンボーンの皆様どの方も素敵だなと感じていたのですが、

ぐぐっと最初に目を寄せられ、新田さんに行き、また呉さんに行き、

皆様に行くという。。。トロンボーンの皆様全身で奏でていらっしゃるなあ

と、キュンキュンしていました。

(トランペットの皆様も素敵だったのですが、どの音がどの方が区別がつかず。。。)


新田幹男さん(N響

楽員インタビュー|NHK交響楽団


山口隼士さん(シエナウィンド)

sienawind.com


ファゴット
岡本正之さん(都響) 

https://www.tmso.or.jp/…/orches…/profile/fg_okamoto_masayuki

優しい、深みのある穏やかな音色がとっても素敵でした。

それがプロなのかもしれませんが、同じ音符を追い演奏されているはずなのに、

どうしてこんなにも音が違うように感じさせられるのかって、いつもいつも不思議です。

 

クラリネットオーボエの方も気になる音があったのですが、

どの方の音か。。。。。

 

名前を挙げた方も、上げていない方も含め、

素敵な素敵なオケで、時間。

幸せの2時間半を、ありがとうございました!!